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「私だけの日本酒」 南部杜氏・多田信男の仕事
(2023年3月17日発売 電子書籍版、紙版(A4判、197ページ) )
食にせよ酒にせよ、あるいは他の産物にせよ、外国製品の参入などによって消費者の選択肢が増えることで、伝統と規制に頼ってきた産業は淘汰の時代に入る。そこでようやく技術革新の努力が本格化して、市場の変化に対応できた生産者だけが残る。これは、どんな業界でも起こる一般的な現象だろう。
しかし、技術革新によって失われるものはないのだろうか。醸造技術などの研究が進み、酒造りがマニュアル化された現代であれば、農業経験がまったくない若者が杜氏になるのも不思議なことではないし、現にそうなっている。それを当然の変化と感じる半面、いくばくかの寂しさを覚えるのはなぜだろうか。
その答えを、多田さんの証言を基に考えてみたい。日本酒を題材に、いわば時空を超えた温故知新の旅を試みるのが、本書の目的である。
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