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湾岸戦争という転回点―動顛する日本政治

著者 国正武重

「日本の政治と法、戦争観・平和観は未だ「湾岸後」の歪みの中にある。当時オフレコの発言を駆使した検証」
 未だ我々は湾岸戦争という「問い」に答えを出し得ていないし、日本の政治と法、戦争観・平和観は「湾岸後」の歪みの中にある。90~91年の湾岸危機・戦争において、日本政治はどのように決定を行い、あるいはあいまいなままに終始したのか。
当時オフレコだった発言をも駆使して、日本政治の転回点、そして現在に至る影響を検証する。
受賞情報 99年度日本記者クラブ賞
岩波書店 (1999/4/26) 復刊

    • 目 次
      はじめに
      ー 勃発・対日要求 ー
      チームに加われ
      10億ドル追加支援
      汗と血
      国連平和協力法案
      国連平和協力法案・続
      どんでんがえし
      制服組の本音
      集団的安全保障論
      国連平和協力法案・廃案
      自衛隊派遣・望んだのは誰か
      90億ドル追加
      『自公民』路線の誕生後藤田正晴氏に聞く
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国正武重(くにまさ・たけしげ)
政治評論家,ジャーナリスト.1933年愛媛県生まれ。58年早稲田大学第一法学部卒業。59年朝日新聞に入社し、67年東京本社政治部に配属される。以来、佐藤栄作内閣を皮切りに歴代政権を担当した。78年政治部次長、大平内閣の首相官邸クラブ責任者となる。81年編集委員(政治担当)、93年役員待遇。1995年退社し,以後フリーとして活躍.著書に『漂流する政治』『戦後政治の素顔――記者の証言』『湾岸戦争という転回点』,『戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言』『自民単独支配の終焉』など多数.「湾岸戦争という転回点」で99年度日本記者クラブ賞を受賞